トワイライトとの違い
現在、名古屋市で小学生が放課後を過ごす場所として、学童保育とトワイライトスクール(以後、トワイライトとします)があります。
また、民間企業が運営する「学童保育」と名のつく所(以後、民間学童とします)もありますが、児童福祉法等に則って開設していないところは、本来の「学童保育」とは別のものです。
それぞれ目的、開設時間などが違いますので、各家庭に合った選択をしていただくことが大切です。
学童保育とは
共働きやひとり親家庭の小学生は、学校から帰った放課後や、春・夏・冬休みなどの長期学校休業日には、 親が仕事をしているために子どもだけで過ごすことになります。このような子どもたちの 放課後(学校休業日は一日)の「生活を守る場所」が学童保育です。
学童保育では、異年齢の子どもたちが日々の取組みや行事でさまざまな経験をし、適切に配置された指導員の支援をうけながら成長していきます。
あおぞら学童保育での日々の取組みや行事は、以下にてご紹介させていただいております。
名古屋市の学童保育は、保護者が運営しているところがほとんどです(※)。そのため、子どもと関わる機会が多く、行事などを通じて子供の成長を間近に感じることができます。
(※)あおぞら学童は2023年10月から、名古屋市の補助金を受けた法人(一般社団法人ゆいのつばさ)が運営をし、保護者も子育てを共に行っています。
学童保育に通う子どもたちは、学校から「ただいま」と帰ってきます。 学童保育では、家庭で過ごすのと同じように、宿題をしたり、おやつを食べたり、公園に遊びに行ったりします。また、学童保育から塾や習い事に行く子もいます。 学童保育は子どもたちにとって『放課後の生活の場』そのものなのです。
学童保育に子どもたちが入所して、安全で楽しい生活をおくることが出来て初めて、 親も安心して仕事に出かけることができます。学童保育には、親の働く権利と家族の生活を守るという役割もあります。
学童保育での保育とは、単に大人がいる環境で子どもを預かるものではなく、 個々の子どもの個性を見抜き、年齢に合わせた適切な働きかけをすることで、子どもの成長を促すものです。 小学生は幼年期から青年期に向けて、大きく変化し成長する時期であり、 高学年になると第二次性徴が始まり、思春期を迎えるといった期間に当たります。 子ども自身が戸惑いを抱えながら成長する時期でもあります。 単なる保育園や幼稚園の保育の延長とは言えない要素があるのが学童保育の保育です。
親に代わって保育をするのは、指導員と呼ばれる保育の専門家です。 学童保育所には、最低1名は「放課後児童支援員」の資格を持った指導員がいなければなりません。 大きく成長する子どもたち一人ひとりを的確にとらえ、どのようなアプローチをすると 子ども自身が自ら成長できるのかを、専門知識と経験を活かして考え、実践するのが「放課後児童支援員」です。
あおぞら学童では、現在6人の放課後児童支援員が勤務しています。
あおぞら学童保育クラブは、 児童福祉法、厚生労働省令、名古屋市条例等に則り、 国・県市から助成金を得て、一般社団法人ゆいのつばさが運営をする放課後児童クラブです(法人化は2023年10月より)。
民間企業運営型の学童保育所、託児施設等とは異なり、 法人と保護者が協力し運営する放課後の「学び舎」「遊び舎」です。
トワイライトとは
トワイライトスクールは、学年の異なる友達と自由に遊んだり、学んだり、体験活動に参加したり、地域の人々と交流することを通じて、子どもたちの自主性・社会性・創造性などを育むことを目的として、放課後等に小学校施設を活用して実施している名古屋市の事業です。
小学校に通う児童であれば、誰でも登録・参加できます。
民間学童とは
民間学童は、留守家庭の児童でなくても利用でき、長時間の預かり・習い事への送り迎え・食事の提供・習い事などの追加プログラムなどが充実しています。保護者会がないため、親の負担もありません。
一方、料金の負担は大きくなります。また、保護者が学童の運営に関わることがないため「一緒に育てる」機会は少なくなります。
学童保育とトワイライトとの違い
大きな違いは対象児童と保育の有無です。
学童保育は、留守家庭の子どもを対象に子どもたちの健全な育成を目的として設置されており、経験豊富な指導員が子どもに合わせた保育をしています。
一方、トワイライトは学校の一部を遊びの場としてその小学校に通う全児童に開放・提供しているもので、保育はしていません。地域の方がボランティアで子どもたちの遊びを見守っています。
学童保育、トワイライト、民間学童の比較
学童保育(あおぞら学童)、トワイライト、民間学童についてまとめましたので参考にしてください。
学童保育 (あおぞら学童) | トワイライト | 民間学童 | |
---|---|---|---|
目的 | 就労等により下校後、保護 者が不在で、適切な監護が 受けられない児童の健全育 成を図る | 放課後等に小学校施設を活 用して、学年の異なる友達 と自由に遊んだり、地域の 人々と交流することを通じ て、子どもたちの自主性・ 社会性・創造性などを育む | 運営する企業により異なる 「預かりと習い事の提供」 の場となっている所が多い |
対象児童 | 留守家庭の児童 | 全児童 | 全児童 |
運営主体 | 一般社団法人ゆいのつばさ | 名古屋市から委託された 団体 (公益財団法人名古屋市 教育スポーツ協会) | 民間企業 (塾、NPO法人など) |
活動場所 | あおぞら学童(木造)室内 外、近隣の公園など | 小学校内の専用教室 放課後学級ルーム、体育館 、図書室など | 学童内、近隣の公園など |
指導者 | 最低1名は「放課後児童支援 員」の資格をもつ指導員の 配置が必要 補助としてアルバイト指導員 | 運営指導者(教職経験者) 地域協力員、体験活動講師 | 法的な定めはないため、 運営元による |
活動日・ 活動時間 | ○月~金:下校後~19:35 ○土:8:00~19:35 ○学校休校日・長期休校 期間:7:35~19:35 ※日・祝・年末年始・ 盆期間は休み | ○月~金:下校後~18:00 ○土・学校休校日・長期休 校期間:9:00~18:00 ※日・祝・年末年始は休み | ○平日:22:00くらいまで 延長できる所もある ○土日祝日は運営元によっ て対応が異なる |
費用 | 保育料 (月額/減免制度利用の上) 1~3年生:19,000円 4~6年生:10,000円 | 無料 (年間約400円の保険料が 必要) | 月額 40,000~70,000円程度 |
登所方法 | 学童まで安全に帰宅できる のを確認するまでは、指導 員のお迎えあり (安全を確認後は同級生や 他学年の子たちと一緒に登 所) | 学校敷地内の専用教室に移 動するため安全 | 学校までのお迎えあり |
帰宅方法 | 保護者(高校生以上)の お迎えが必要 | 1年生は保護者のお迎えが 必要 2年生以上は季節・時間に より一人で帰宅も可能 | 自宅まで送り届ける (オプション) |
出欠管理 | 事前把握に加え、毎日出欠 を管理 連絡なく欠席の場合は保護 者に連絡 | 基本的に出欠管理なし 欠席しても保護者への連絡 なし (当日朝、子どもが出席 カードを学校に提出) | 毎日出欠を確認 入退室時に保護者にメール が届くサービスもある |
習い事の 送迎 | 指導員の送迎は不可 子どもが習い事に行き、学 童に戻ってくることができ る | 再入室できない | 習い事までの送迎サービス あり(オプション) |
行事など | 季節に合わせて様々な行事 を行う | トワイライトの時間内にボ ランティアによる講座があ る(スポーツ、体験など) | キャンプ、お泊り会などの 様々なイベントあり |
おやつ | あり(保育料に含む) | なし | あり |